みなさんこんにちは!美琴です✨
対をなし、よく比較されがちなカブトムシとクワガタ。
どちらも同じくらい人気があり、似ているところもありますが、
今回は、「ペットとして飼育する」という観点から、両者の違いを詳細にまとめ、
特に「これから甲虫を育てたい」という方に向けてどちらがよりオススメできるかをご提案したいと思います!
結論
いきなり結論から書いちゃいます!
あくまで私美琴の意見ですが、
特に甲虫の飼育が初めてという方には、断然、クワガタがオススメです!
クワガタを推す理由はたくさんあります。
例えば、
- かっこいい種類が多い
- 幼虫期間が短い
- 成虫の寿命が長い
- スペースをあまり取らない
などです。
順に解説していきます!
クワガタがオススメな理由1:かっこいい種類が多い
まず1つ目はこちら、「かっこいい種類が多い」です。
これを聞いて、
「かっこいいか否かなんて個人の主観じゃないか!」
「自分の好きな種類を飼えばいいじゃないか!」
と思われた方もいらっしゃるでしょう。
ですがみなさん、一旦ここで私が使った「かっこいい」という言葉を「美琴流に」定義させていただけないでしょうか。
ここでいう「かっこいい」とは、
体が大きい
武器形質(角や大顎)が目立つ
体色が綺麗
ということを指しています。
中には小型種で地味な形や体色をしている虫を好きだという方もおられるとは思いますが、
私はそういった楽しみ方は
どちらかというと「通」であるとか、「マニアック」なものだと思います。(もちろんそれが悪いというわけでは決してありません)
ですが、やはり
体が大きく、武器形質が目立ち、体色が綺麗
というのは正義だと思ってるんですね。
虫にそこまで親しみのない人にも伝わりやすい、「キャッチーな」魅力じゃないでしょうか。
とりわけクワガタには、そのような種類が多いなと私自身強く感じているのです。
ここからは具体例を挙げてさらに詳細に解説していきます。
第一に私は、「クワガタには体の大きい種類が多い」と述べました。
こう言うと、
「何を言っているんだ!体が大きいのはむしろカブトムシの方じゃないか!」
という批判が聞こえてきそうです(笑)
確かに、カブトムシでいうと、
ディナステス属(ヘラクレスオオカブトなど)
メガソマ属(ゾウカブトの仲間)
カルコソマ属(コーカサスオオカブトなど)
を筆頭に「デカさ」を感じさせる種類はいますし、
体長、体積、体重のどれをとってもクワガタには勝ち目はないでしょう。
ですが私がここで強調しておきたいのは、
「カブト・クワガタそれぞれのグループの中で」大型種はどれくらいいるのか、ということです。
例えば「属」単位で見るとカブトムシで100mmを超えるような大型種がいる属はどのくらい多いでしょうか。
おそらく先程挙げた一部の属を除くとかなり限られてくるのではないでしょうか。
一方でクワガタではどうでしょうか。
カブトムシ同様、クワガタにもたくさんの属があります。
それぞれの属の大型種に着目していくと、
Prosopocoilus属:ギラファノコギリやコンフキウスノコギリなど
Hexarthrius属:マンディブラリスフタマタやリノケロスフタマタなど
Odontolabis属:ブルマイスターツヤやダールマンツヤなど
Lucanus属:ヨーロッパミヤマなど
Mesotopus属:タランドゥスオオツヤやレギウスオオツヤなど
Dorcus属:各種オオヒラタクワガタやオオクワガタの仲間など
と、満遍ないんですね。
しかもここに挙げたのはあくまで各属の中でも一部の代表種ですので、
実際にはもっとたくさんのデカい種が存在します!
次に言及したいのが、
クワガタには大顎が目立つかっこいい種類も多いということです。
また一旦カブトムシの話題に戻りますが、確かに武器形質(角)の長くて見栄えがする種類はいます。
しかし私が思いつくところ、
ディナステス属(ヘラクレス、ネプチューンなど)
カルコソマ属(コーカサス、アトラス、モーレンカンプなど)
にどうも集中してしまっているような気がします。
ですがクワガタにもう一度目を向けてみると、
たとえ体長が大きくなくとも、長くて華がある大顎を持っている種類というのが本当に多いんですね。

たくさんの選択肢の中からぜひご自身の好みに合う種を見つけてもらいたいです!
さらに言うと、
ここまで、「大きい」もしくは「顎の長い」クワガタの良さについて語ってきましたが、
クワガタでは特別大型でもなく、顎も長くない種にもスポットが当たることがあります!
所謂「色虫」と呼ばれる仲間がそれに該当します。
有名なところでいくとオウゴンオニクワガタはその名が表す通り、上品な黄金色の体色が本当に魅力的ですし、
私の飼っているパプアキンイロクワガタなんかはグリーン、パープル、ブルーと色のバリエーションが豊富です。

さらに言うと、これらの種はメスも体色が美しいという点が重要です。
どうしてもカブトムシやクワガタは派手な見た目をしているオスばかり注目され、メスは二の次になりがちな印象を受けます。(ある意味仕方ないことだと思います)
ですが色虫の仲間はメスも綺麗な体色を呈するため見ていて飽きないんですね。
メスにも目立つ場が与えられているというのは色虫の素晴らしさだと思います。
クワガタがオススメな理由2:幼虫期間が短い
2つ目はこちら、「幼虫期間が短い」です。
これに関しては例外もあるものの、
人気の国産・外国産クワガタは1年前後で羽化までもっていける種が多いです。
先程、私が言うところの「かっこいい」カブトムシにはヘラクレスやネプチューン、コーカサスなどがいるということをお話しましたが、
残念ながらこれらの「主役級の」カブトムシたちは立派な個体を羽化させようと思っても1年では利かないでしょう。
それに対してクワガタは大きくて見た目が派手だとしても、幼虫の状態で何年も待たなくても成虫になるというものが多いように感じます。ギラファやマンディブラリスでさえ、です。
少なくとも私はそうなのですが、
やはり長期間幼虫が羽化するのをじっと待つよりも、成虫に羽化する姿を1日でも早く見たいと思ってしまいます(笑)
(もちろん、幼虫を育てる楽しみというのはあると思いますし、長く手塩にかけて育てたからこそ羽化した瞬間の喜びは大きくなるという考え方もあると思います。)
クワガタがオススメな理由3:成虫の寿命が長い
3つ目は、「成虫の寿命が長い」です。
先ほどは「幼虫」の話題でしたが、今度は「成虫」についてです!
あくまで私の考え方なのですが、「立派な成虫を羽化させることができる」という前提に立つ場合、
幼虫期間は短ければ短いほど、成虫期間は長ければ長いほど良いと思っています。
その観点で見ていくと、カブトムシの仲間の成虫になってからの寿命の短さには泣けてきます…😭
私が大切に育てていた世界最大のヘラクレスでさえ、羽化後半年と保たなかったと記憶しています…オスメス共にです。
私の育て方も上手くなかったのかもしれませんが、すぐに脚も取れて弱っていってしまった印象です。
これが国産カブトであろうものならもっと儚いものがあります😢
一夏の命と言っても過言ではありません。
しかし、クワガタの寿命は(案外)長いです。
一見するとカブトムシよりも小柄なクワガタは短命そうですよね?
ですが、私の経験上成虫になってからも長生きしているクワガタたちは意外と多くいます。
覚えている範囲ですが、
・インターメディア(羽化後1年以上生きた)
・産卵を終えているギラファのメス(羽化後1年以上生きた)
・産卵を終えているパプアキンイロクワガタのメス(羽化後10ヶ月ほど生きた)
・WDのマンディブラリス(ショップで購入後1年程度生きた)
・WDのコクワガタ(2024の夏に採ってきて、2025年12月現在も健在)
・比較的短命と言われているメタリフェル(羽化後1年程度生きた)
などがいます!
産卵を終えていれば普通は寿命をすり減らすでしょうし、
WD(ワイルド)個体は現地での羽化日なんて当然不明ですのでいつ寿命が来てもおかしくありませんよね?
そう考えるとこれってなかなかすごいことだと思いませんか??
それから有名どころでいくと、
ドルクス属(オオクワガタやヒラタクワガタ)は長寿のグループとして知られています。
大切に育てていれば成虫の状態で3~4年生きたという話も聞いたことがあります!
ちなみにうろ覚えですが、私が小学生の頃飼っていた国産オオクワガタも成虫の状態で2年は生きていたような気がします。
クワガタがオススメな理由4:スペースをあまり取らない
最後4つ目は、「スペースをあまり取らない」です。
これはあまり説明の必要がないかもしれません(笑)
あくまでカブトムシと比較しての話ではありますが、特に幼虫が小さい(ちなみに体重も軽いです)ため、飼育スペースが小さくて済みます。
具体的な数字の話をすると、超大型種(ギラファやマンディブラリスなど)においても幼虫1個体あたり2~3Lのボトルがあれば十分です。
よほどサイズを狙っているとかでなければ5L以上の容器は要らないでしょう。
逆に小型種であるパプアキンイロクワガタや、各種国産クワガタのメスなんかはもう、200ccのプリンカップで初齢幼虫から羽化まで育てていますw(かわいそうですが)
尚、以前インターメディアの幼虫を5Lのタッパーで育てていたのですが、どれも小型の短歯しか羽化しなかったですし、
これよりも小さいボトルで長歯を出した話も聞くので、
大型化を狙う、あるいは長歯型の個体を作出する上でおそらくですが容量の大きさはそこまで重要ではないのでしょう。
きっとマットの選び方や温度管理の方がダイレクトに影響しているものと思われます。
(インターメディアツヤクワガタとマットのお話についてはこちら)
クワガタは成虫に関してもカブトよりは小スペースでの飼育が可能かと思います。
うちには100mm超えのギラファのオスがいますが、通常サイズのクリアスライダーでセパレーターを外して飼育できています(まあ、手狭ではありますが…😅)。
まとめ
はい、ここまでクワガタが持つ4つの魅力について「長々と」語らせてもらいました!
それらの魅力とは、
- かっこいい種類が多い
- 幼虫期間が短い
- 成虫の寿命が長い
- スペースをあまり取らない
の4つでした!
カブトムシにも魅力的な仲間は確かにいるのですが、
かっこよくて(大きく角が長い)、尚且つ幼虫期間の割に成虫寿命が長くコンパクトに飼育できる種類というのはあまり多くない印象です。
これらのことから、これから甲虫を育てたいという初心者の方にはクワガタの方をオススメしたいですね(^^)
実際私もカブトクワガタ合わせて15種類以上現在飼育しておりますが、殆どはクワガタです!
ただ、ヘラクレスオオカブトだけは世界最大、かつ「大型種の中では」幼虫期間が短いということでちょっと特別な思いがあり飼育しています(あと近所で採れた国産カブトも累代しています😁)
ちなみに余談ですが、なんとなく私はカブトムシの飼育(幼虫飼育も繁殖も)がクワガタのそれに比べて得意ではありません💦
カブトはカブトでコツが要るような気がしています…
そういうこともあって、クワガタとカブトムシで迷っている方がいらっしゃったら、
カブトムシは一旦クワガタを飼育してみて、甲虫飼育に慣れてきたらスタートするのが良いかもしれませんね😊
ここまで読んでくださりありがとうございます(^^)
次回の記事もお楽しみに!
だすびだ〜にゃ⭐️



コメント