みなさんこんにちは!美琴です✨
今回は残念な記事になってしまったのですが、
「モーレンカンプオオカブト」の産卵に失敗したエピソードをみなさんに共有し、なぜ本種の産卵に失敗してしまったのかを言語化して整理したい
と思います。
ちょっとショックが大きすぎて立ち直れそうにないのですが…
このように記録として書き留めておくことで今後の私自身、ひいては将来飼育を目指される全ての方へのヒントになればと願っています。
また、この記事を読まれた方で、
「こうすれば自分はモーレンカンプの産卵が上手くいったよ!」
という方がいらっしゃればコメント欄でアドバイスをいただけますと幸いです🙇♂️
モーレンカンプオオカブトについて
モーレンカンプオオカブトは、ボルネオ島(カリマンタン島)とラウト島に生息するカブトムシです。
カルコソマ属という、コーカサスオオカブトやアトラスオオカブトなどが属するグループの1種で、
他種よろしくカッコイイ三本角が特徴的です。
コーカサスやアトラスとはプロポーションがかなり異なっており、
本種は
・2本の胸角の間隔が狭い
・胸角と頭角の間隔が広い(体高がある)
・頭角が長い
などの違いがあります。
産地が限られている、
ユニークな見た目をしている、
(あと噂で聞いたのですがカルコソマの中では幼虫期間が比較的短い)
といったポイントが私の心を鷲掴みにして、
「自分もこの種を飼ってブリードしてみたい!」
と強く思うようになりました。
ここからはそんな憧れのモーレンカンプに挑んだ激動の(?)物語を書き記します。
一度目の挑戦
某大手昆虫ショップで偶然にもWDのメス単を発見!
価格は確か、4000円を切っていたくらいだったでしょうか。
そして家に持ち帰り早速産卵セットに投入!
なんと、1週間あまりで30個ほど卵を産んでくれました!!!👏
…と喜びに耽っていたのも束の間🤭
待てど暮らせど米粒状の卵がなかなか球状になってくれません。(有精卵はしばらく経つと丸まります)
そのまま放置していると今度は茶色く変色してグニャングニャンに変形し、一端がラッパみたいな形に広がってしまいました。(見るに堪えないので画像は自主規制)
無精卵だったのでしょう。
数十個ある卵が一斉に変わり果ててしまうというのはあまりにも凄惨な光景で、脳裏に焼き付いています。
その後メスは力尽きてしまい、一度目のチャレンジは幕を閉じました。
二度目の挑戦
それから数ヶ月が経ちましたがどうしてもモーレンカンプのことが諦めきれず、
私は血眼になってヤフオクやら通販やらで本種を探していました。
というのも、私の住んでいる地域には昆虫専門店が少なく、どうしてもネットが頼りになるんですね。(以前メス単を買ったのは旅行中の出来事でした)
コーカサスなど、他のカルコソマに比べ少々希少であることからなかなか見つかりませんでした。
そんな中、某ショップに入荷情報が!
お金をなるべく節約したかった私は超小型(確か50mm台、角が本当に短い)とフセツの欠けたB品のメスのWDペアをショップの通販サイトから購入。5000円弱でした。
前回と同様、まずメスだけで産ませてみようと思い産卵セットに投入。
数個卵が確認できましたが、その後消えてなくなってしまったので無精卵だったのだと思います。
そこで、苦渋の決断なのですが、オスとペアリングさせることにしました。
なぜ「苦渋の決断」なのか。
それは、オスの気性が非常に荒く、同居させるや否やメスを一方的に攻撃し続けたからなんですね。
角で挟んだりメスを放り投げたりと散々でした。
交尾欲がないのかハンドペアリングもなかなか上手くいきません!
おまけにオスもなまじ体が小さいのでメスを強制的に押さえつけて交尾にもっていくことも難しそうでした💦
ジレンマです。
そのままでは無精卵しか産まない。でも、ペアリングにも問題アリ。—という。
でも手をこまねいていても何も始まりません。有精卵は得られないでしょう。
ということで、メスには本当に申し訳ないのですが
数日間オスと同居してもらうことにしました。
まあオスの3本の角もかなり小さいため殺傷能力も低いだろうし、
常に私の目の届く所に置いて細心の注意を払った上でペアリングさせよう、と断腸の思いで実行に移しました。(カルコソマはメス殺しが多いと聞いていました)
同居させてみると最初こそ攻撃はしていましたが、しばらく経つとオスが落ち着いてきた様子も見えたので、
「ああ、これならなんとか大丈夫そうだ。」と思い、同居を続けさせました。
しかし悲劇は起こりました。
ふとケースを覗くとメスがひっくり返っており既に手遅れの状態でした。
見たところ目立った外傷はなかったので、おそらくオスと同居させたことへのストレスで亡くなってしまったのだと考えています。
このメスには本当に申し訳ないことをしてしまいました。ごめんなさい…
オスとのペアリングを避けてそのまま産卵セットに入れてもダメ。だからといってペアリングさせてもダメ。
これで失敗が二度続きました。
少しレアでやや高額な種であることから本当に心苦しかったですね。やるせない気持ちになりました。
考察
後日ネットで色々調べてみると、他の飼育者の方もモーレンカンプオオカブトのWDのメスをセットに入れても無精卵を産むことがどうも多いようでした。
なぜこのような結果になってしまうのかを考えたところ、これには本種のオスの性格の荒さが関係しているのではないかと勝手に推測しました。
ここからは「あくまで私の仮説」ですが、
産地であるボルネオ島では確かにある程度の個体数がいるんだけどもオスがあまりにも荒い性格をしているものだからそもそもメスとの交尾が上手くいかない。
そして運良く交尾済みのメスがせっかくいたとしても、そのような個体は基本的には別のオスとの交尾を拒否する傾向にあり、そこで怒ったオスはメスを殺してしまう。
そのため、WDのメスの入荷があったとしても、「交尾済み」の個体は限られており、セットを組んだところで有精卵は得られにくい。
—そんな可能性を考えてみました。
「タラレバ」になってしまうのですが、
仮にもっと高いお金を出して大きいオスのペアを買っていれば半ば強制的にメスを押さえつけて交尾していたかもしれないので、
ある意味ペアリングがスムーズにいったのかな、とか考えちゃいます。
まあ、大型オスだったら同居時にメスを真っ二つにしていた可能性も無きにしも非ずですが😱
まとめ
私は2回モーレンカンプオオカブトの産卵に挑戦しましたが、結果は以下の通りでした↓
1回目…WDメス単を産卵セット投入、無精卵を産んで終了。
2回目…同じくWDメスを産卵セット投入。無精卵を産んだのでオスと同居させるもペアリングがうまくいかず終了。
とまあ、悔しく悲しい結果となりました。
憧れの種ではあったのですが、立て続けに失敗すると苦手意識が芽生え、当分は「もうやりたくない…」と思っちゃってます😭
改めまして、
このブログをご覧になっている有識者の方がいらっしゃいましたらコメントでご指南いただけますと大変嬉しく思います😭
でもまあ、ここらで他種の飼育に一回フォーカスすることで気分転換(現実逃避)といきますか♪(笑)
メンタル的にも体力的にも(?)回復してきたらまた本種のブリードにチャレンジしていくこともあるかもしれませんので、
その時が来たらまた応援のほどよろしくお願いいたします!!🙇♂️
ここまで読んでくださりありがとうございます(^^)
次回の記事もお楽しみに!
だすびだ〜にゃ⭐️
コメント