最も美しいヘラクレス〜ヘラクレスエクアトリアヌス〜

ディナステス属

突然ですが、みなさんは美しい虫と言えば何を思い浮かべますでしょうか?

例えばチョウの仲間なんかは国産・外国産問わず優雅ですよね。

また、時期が限られますが、夜であればホタルの蛍光に心を奪われます。

甲虫であればカナブンの仲間はド派手な色彩を持つものも少なくありません。

ところが本ブログで主に取り上げているカブト・クワガタとなるとどうでしょうか?

クワガタなら

ニジイロ
パプアキンイロ
メタリフェルホソアカ

などの「色虫」は私も推している美麗種です。

しかし、彼らにはとある共通点もあります。

それは、温厚で戦い向きの種ではないこと。

バトルよりは鑑賞して楽しむ種だと思っています。
(強い種or綺麗な種という棲み分けがあるのでしょうか…)

一方、カブトムシで「美麗」となると一気にイメージが難しくなります。

「強い!」「デカい!」ならすぐに出てくるのですがね…

しかし今回、

強くて
デカくて
そして美しい

という

三拍子揃った素敵なカブトムシが羽化してきましたのでご紹介したいと思います

美しき巨人・ヘラクレス・エクアトリアヌス

今回ご紹介するのが、

ヘラクレス・エクアトリアヌス

です。

ヘラクレスオオカブトには10を超える亜種が現在記載されていますが、

こちらはエクアドルに生息する亜種です。

産地はイスラ・アナコンダです。

エクアトリアヌスはしばしば

「世界一美しいヘラクレス」

と呼ばれます。

もちろん何を一番とするかは人によると思いますが、

エクアトリアヌスの場合、黒点の少ない、全体的に黄色の面積の大きい上翅がそう呼ばれる所以でしょう。

鮮やかです。

前胸背板(黒い部分)と黄色い上翅の間にある逆三角形の部分が小盾板。

余談ですが、小盾板(しょうじゅんばん)の点刻のパターンは亜種によって違っています。

エクアトリアヌスは点刻の入っていない部分(光沢のある部分)の形が「下向きの矢印」のようになっています。

ヘラクレスは亜種によって角のパターンも少しずつ異なります。

エクアトリアヌスは胸角の2本の突起が頭角の突起よりも後ろ(体側)に位置します。

ちなみにこの個体は中型個体ですので胸角が斜め上向きになっていますが、

もう少し大きく羽化させると胸角がより長くなり、綺麗なアーチを描いて前方向に伸びるでしょう。

今回羽化したオスたちを並べてみました。

オスは全部で3匹羽化し、これらはきょうだいです。

左から、

少数の黒点が入る個体(飴色)
無数の細かな黒点が入る個体(黄色)
他の亜種と同程度に黒点が入る個体

と、かなり模様に差が出ました。

これからは複数個体繁殖させてみて、子の代でどういった翅模様になるのかを見てみても面白そうです。

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